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2017.11.15

2017 新シルク蚕業サミット in やまが開催結果報告

 2017年11月9日、10日の2日間にわたり、2016年に開催したやまがシルクセミナーを発展させた「2017 新シルク蚕業サミット in やまが」を開催しました。
 本サミットの概要について、以下のとおり報告します。

9日/新シルク蚕業サミット in やまが/本会開催概要

 9日は、400名の定員に対し、430名を超える方々にお越しいただき、サテライト会場を設置するほどの盛況となりました。
 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下農研機構)が遺伝子組換えにより開発した「光るシルク」を用いたアート作品を開発した、現代アーティスト/東京大学生産技術研究所RCA-IISデザインラボ 特任准教授のスプツニ子!氏や、株式会社ユーグレナ取締役の鈴木健吾氏などが、シルク蚕業の持つ新たなビジネスの可能性についてお話しいただきました。来場いただいた皆様には、シルク産業が具体的にどのように発展しているのか、また未来の可能性について感じていただきました。
 さらに、農林水産省・経済産業省の方にも登壇いただき、シルク蚕業等の活性化に向けた国の取組についてのご講演や、フランス・タイなど海外でのシルク産業の最新動向の講演のほか、国内では京丹後市等の取組について講演が行われました。



日時
2017年11月9日 13時30分―18時(4時間30分)
会場
山鹿市民交流センター文化ホール
主催
やまが新シルク蚕業構想推進協議会(山鹿市・(株)あつまるホールディングス・(株)あつまる山鹿シルク)
後援
農林水産省・経済産業省・熊本県・熊本大学・(株)肥後銀行・伊藤忠商事(株)
当日の講演内容
◆主催者挨拶
・山鹿市長 中嶋憲正氏

◆来賓挨拶
・熊本県副知事 小野泰輔氏
・農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官 菱沼義久氏
・熊本県産業政策顧問/客員教授 坂井滋氏

◆講演
・ミライのシルクと、シルクの未来 現代アーティスト/東京大学生産技術研究所RCA-IISデザインラボ 特任准教授 スプツニ子!氏
・地域生物資源を活用したバイオ産業の創出 農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発 官 水元伸一氏
・経済産業省の和装振興の取組について 経済産業省製造産業局生活製品課繊維担当企画官  矢野剛史氏

◆新シルク蚕業構想の進捗状況報告
・株式会社あつまるホールディングス 常務取締役 島田裕太氏
・熊本大学理事・副学長 松本泰道氏

◆ワークショップ体験報告
・「蚕は未来を創る生き物」山鹿中学校 1年生 総合学習 養蚕コース 32名
・「夢をつむぐカイコ」鹿北中学校 1年生 1学年全員 18名

◆講演
・「蚕業革命による新産業創出プロジェクト」の概要と展望 農研機構生物機能利用研究部 門 新産業開拓研究領域長 門野敬子氏
・ミドリムシの研究と養蚕業界における可能性 株式会社ユーグレナ 取締役 鈴木健吾氏
・タイのシルク産業の今と、未来に向けて タイテキスタイル研究所 技術開発責任者  チャンチャイ・シリカセムレット氏
・ヨーロッパのシルク産業とファッション。その未来 アトリエテストマン代表 シルヴィー・テストマン氏
・世界のシルクビジネス事情の今とこれから 松村株式会社 専務取締役 松永孝精氏
・京丹後市の新シルク産業創造事業 京丹後市商工観光部商工振興課長 高橋尚義氏

(左)山鹿市長 中嶋憲正氏 (中)熊本県副知事 小野泰輔氏 (右)農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官 菱沼義久氏

現代アーティスト/東京大学生産技術研究所RCA-IISデザインラボ 特任准教授 スプツニ子!氏

農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発官 水元伸一氏

経済産業省製造産業局生活製品課繊維担当企画官 矢野剛史氏

(左)株式会社あつまるホールディングス 常務取締役 島田裕太氏 (右)熊本大学理事・副学長 松本泰道氏

山鹿中学校 1年生 総合学習 養蚕コース 32名

鹿北中学校 1年生 1学年全員 18名

(左)農研機構生物機能利用研究部門 新産業開拓研究領域長 門野敬子氏 (右)株式会社ユーグレナ 取締役 鈴木健吾氏/p>

タイテキスタイル研究所 技術開発責任者  チャンチャイ・シリカセムレット氏

(左)アトリエテストマン代表 シルヴィー・テストマン氏 (中)松村株式会社 専務取締役 松永孝精氏 (右)京丹後市商工観光部商工振興課長 高橋尚義氏

10日/新シルク蚕業サミット in やまが オープンセミナー

 9日につづいて、10日はシルク産業関係者を対象に、ビジネスや研究開発面でのより詳しい情報を提供するためのオープンセミナーを開催しました。
 当初50名程度の参加を見込んでおりましたが、参加申込み締切り時点で104名様からの参加申込みを頂戴し、さらに当日は飛び込み参加された方もおられ、最終的には125名の方が参加されました。

 この日は、農林水産省、農研機構が推進する新たな養蚕技術等の確立のための研究開発事業である「スマート養蚕プロジェクト」や、あつまるホールディングスによる詳細な無菌養蚕の進捗状況及び今後の計画、また蚕種(カイコの卵)製造や、独自の製糸方法で高い価値を生み出している野村シルクの取組などについて愛媛県からの発表が行われ、シルク産業界での活発な新規開発状況などについてお伝えいただきました。

日時
2017年11月10日 10時30分―12時15分(1時間45分)
場所
山鹿市役所 5階501会議室
主催
やまが新シルク蚕業構想推進協議会(山鹿市・(株)あつまるホールディングス・(株)あつまる山鹿シルク)
後援
農林水産省・経済産業省・熊本県・熊本大学・(株)肥後銀行・伊藤忠商事(株)
参加者数
累計125人
当日の講演内容
◆主催者挨拶
やまが新シルク蚕業構想推進協議会 会長 池田永実氏

◆来賓挨拶
農研機構 生物機能利用研究部門研究部門長 門脇光一氏

◆講演
・スマート養蚕プロジェクトの紹介および進捗と展望 生物機能利用研究部門 新産業開拓研 究領域 飯塚哲也氏
・あつまるHDと熊本大学の取組み あつまるホールディングス 常務取締役 島田裕太氏
・熊本大学 大学院先端科学研究部 助教 太田広人氏
・愛媛シルク産業の伝統と革新 愛媛県 経済労働部 産業支援局長 関口訓央氏
 リバースプロジェクトトレーディング 代表取締役社長 河合崇氏
・フランス・イタリアに於けるシルク産業関連企業の活動概況 シルヴィー・テストマン氏
・国による産業活性化支援の現状と各事業者のビジネス展開概況 チャンチャイ・シリカセムレット氏