PROJECT取組の紹介

PROJECT11

『SILK ON VALLEY YAMAGA Festival』への想い

 最先端シルクを用いた光るドレスの展示「Tranceflora」を中心に、山鹿市の伝統蚕糸業にまつわる各種体験イベントや関連商品の販売を行い市内が賑わいます。
今回『SILK ON VALLEY YAMAGA Festival』にご協力いただいた皆様に、本イベントに関する意気込みとコメントをいただきました。

やまが門前美術館

門前美術館・館長の角田恵二郎さん

-やまが門前美術館について教えてください。
当店は、ちょうど八千代座の再生に併せて平成12年8月にオープンしました。当初、5年間は熊本県内の陶芸家さんの作品をメインに紹介していましたが、現在は、以前私が人形作りをしていた背景もあることから、知人の紹介から繭玉を使った人形づくりを行っております。今の繭人形が出来上がるまで試行錯誤を重ね、最初に完成したのは8月の山鹿灯籠まつりの灯籠踊りを人形に仕立てた繭人形でした。繭人形の頭に載せるビーズの灯籠は、山鹿市内で作られています。それがはじまりで、繭人形作りは年々人気が高まり、今では様々な種類の繭人形の作品があります。


-どのような方が人形作りをされていますか?
山鹿に観光で来られたお客様が多く、特に八千代座の公演や、灯籠まつりのシーズンは忙しいです。体験いただけるお客様には、その都度、人形に使用する繭玉は山鹿で採れるものだと説明をしております。素材が繭玉であることに驚かれる方が非常に多いです。一見、和紙のように繊細で美しく見えるので、繭だということに気づかれないです。


-今回の山鹿シルクフェスティバルの開催に向けて、どのようなことをされる予定か、おおよその内容や意気込みをお教え頂けますでしょうか?
小さいお子様からご年配の方まで気軽にご参加いただける体験型の繭人形作りを行います。当店一番人気の熊本発ご当地キャラクターくまもんの繭人形を作ります。今回の『SILK ON VALLEY YAMAGA Festival』を通して、昔から長く続く山鹿の繭産業を皆さんに知っていただけるのは素晴らしいことであり、天聽の蔵で展示される『Tranceflora』を軸に、近隣の店が連携して繭やシルクに関連した商品を展示・販売することは、非常にありがたい機会だと思っております。かつて養蚕業と街が密接につながっていた頃のように、このイベントを足掛けにして、もっとお客様に山鹿市の魅力を伝えて盛り上げられたらと思っております。山鹿市には八千代座や灯籠民芸館もあるうえに、ちょっとした小道や自然も素晴らしく、繭人形作りをしながら、そんな山鹿市の魅力も伝えていければと思っております。


内容
やまがシルクを用いた繭人形作り体験・やまがシルクで「くまモン」を作ろう!

山鹿産の繭玉でくまモンを作ります。繭玉の大きさや形は一つ一つ違いますので世界にたった一つの自分だけのオリジナル「くまモン」が作れます。作品は角板に固定して箱に入れてお渡しします。
※2名以上から体験受付します。
※必ず事前に電話でお問い合わせ下さい。
※体験人数は1回につき最大10名まで可能です。
※事前に他の団体予約がある場合は受付できません。
料金
お一人様 ¥1200 (イベント期間限定割引)
開催日程
イベント期間中に一日2回、制作時間約30分。
14時~、15時~(毎週火曜休館日と灯籠まつりの8月15・16日を除く)
営業時間
10:00~18:00
会場
やまが門前美術館/〒861-0501熊本県山鹿市山鹿1585
電話番号
0968-42-8200

やまがシルクを用いた「くまモン」の繭人形

店内の様子

古民家ギャラリー 百花堂

百花堂・木部律子さんからのコメント
昔ながらの山鹿産の糸を、染めたり織る手仕事をこれまで身近で見てきました。
今回のイベント「SILK ON VALLEY YAMAGA festival」では、桐生から天然染色研究所の染めを展示しています。
現在では、桐生でも国産の絹糸を扱う事が難しくなったそうです。
昔ながらの養蚕と養蚕の新しい産業が発展し、私達の身近な場所で国産の絹糸を染めたり織る事が出来るようになるといいですね。


内容
古民家ギャラリー百花堂での展示イベント

群馬県桐生市の天然染色研究所」所長・田島勝博さんが染められた、日本古来の色見本や桐生産の絹糸やショールなどを、版画家・難波多輝子さんが古民家にレイアウトし、展示販売致します。また、隣接スペースでは、座繰りの動画をながしながら、パネル、養蚕用具などを展示します。
タイトル
「草木の染めで復元した日本の四季の色~桐生 天然染色研究所の仕事~」
開催日程
2018年8月4日-9月2日/11:00~17:00(定休日・火曜、水曜)
会場
古民家ギャラリー百花堂/熊本県山鹿市山鹿1371
電話番号
080-6426-4519

田島勝博氏によって染められた鮮やかな配色の絹糸

絹糸のショール

染められた絹織物の展示

かつて使用されていた養蚕器具の展示

メトロカフェ

メトロカフェの大坪恵理子さん

-メトロカフェについて教えてください。
メトロカフェは、もともと絵本の文庫だった場所をカフェに改装してオープンしました。山鹿の観光名所でもある八千代座も近いですし、裏の天聴の蔵でイベントが開催されることも多いので、県外から来られたお客様はもちろんのこと、「ここに来れば誰かに会えるかもしれない」という地元の皆さんの集会所的な場所にもなっています。


-今回のイベント『SILK ON VALLEY YAMAGA festival』にどのようなことを期待されますか?
かつてシルクで栄えていた山鹿が、また養蚕業で再興できることを嬉しく思います。今回のフェスティバルをきっかけに、山鹿の魅力を伝えていきたいと思っています。


-今回の『SILK ON VALLEY YAMAGA festival』の開催に向けて、どのようなことをされる予定か、おおよその内容や意気込みをお教え頂けますでしょうか?
メトロカフェでは、桑の葉パウダーを使用したスコーンやスムージー、山鹿産シルクと桑の葉パウダー入りのアイスを使った季節のフルーツパフェなどを提供します。体に優しい素材を使う当店のコンセプトにもピッタリだと思いました。地元関係者と協力し合って山鹿の魅力を紹介したいと思います。


開催日程
【月・木・日】11:30~18:00 【金・土】11:30~22:00
定休日/火・水曜
会場
Metro Cafe -メトロカフェ-/熊本県山鹿市山鹿1392
電話番号
0968-43-0874
WEBサイト
https://www.facebook.com/MetrocafeKumamoto

メトロカフェの外観

桑の葉パウダー入り豆乳甘酒スムージー

桑の葉パウダー入り発芽玄米甘酒スコーン

セレクトショップ ヤマノテ

ヤマノテの冨田京さん 

-「ヤマノテ」お店のコンセプトや商品について教えてください。
夫が「山鹿灯籠」を作っていて、山鹿灯籠の商品と山鹿と熊本の手仕事品を販売しております


-お店をオープンしてどのくらいですか?
現在の場所に移動してきたのは今年の3月です。オープンしてから4ヶ月程になります。


-なかでもイチオシのアイテムや人気商品はございますか?
山鹿灯籠の技術で様々な商品を展開しておりますが、今年発表した「かぐわし」という和紙のアロマディフューザーが一番人気です。全国の女性のお客様向けの雑貨屋さんや、伝統工芸品を取り扱うお店にも置いております。


-『SILK ON VALLEY festival』で販売される商品についてお教えください。
山鹿産の桑の葉を使用した添加物不使用のお野菜せんべいやマフィンを販売します。また、デザイン・染め・紡ぎ・織・仕立てをお一人でされる志戸朋子氏のシルクの洋服もあわせて展示販売します。


-現在やまがシルクを用いたシルク商品の開発・販売を進めておりますが、どのような商品のご希望と、消費者に刺さるアイデアはございますか?
やまがシルクで作られた石鹸を使用させていただきましたが、非常に使い心地が良かったです。これからは、肌に触れることでシルクの良さが伝わりやすいボディタオルや、洋服などのアイテムが増えてくれたら嬉しいです。


-『SILK ON VALLEY festival』の開催に向けて、どのようなことをされる予定か、おおよその内容や意気込みをお教え頂けますでしょうか?
シルクについて全く知らない方に対しても、光るドレス展『Tranceflora』を目的にいらした方に対しても、『SILK ON VALLEY YAMAGA Festival』を通じて皆さんとのつながりを大切に、山鹿の魅力を知ってもらうキッカケに繋がれば良いなと思っております。自分自身も大人になってから山鹿とシルクの深い繋がりや長い歴史を知ることができました。今後は教育の面からも養蚕業を学べる機会が増えていって欲しいと思います。また、当店は山鹿灯籠を中心に熊本の手仕事品を置いているので、今後は更にやまがシルクの商品が増えていき、一緒に山鹿を盛り上げていければと思います。


開催日程
イベント期間中10:00〜18:00(定休日の火曜・水曜を除く)
会場
ヤマノテ/〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿1375
電話番号
0968-41-8405
WEBサイト
http://yamaga-yamanote.com/

店内の様子

山鹿産の桑の葉を使ったお野菜せんべい

絹を使った洋服の展示販売